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園庭から鯉のぼりが消えた?

 「三笠宮寛仁親王殿下のご薨去を悼み本市施設において半旗を掲揚しますので、学校園におかれましても、宜しくお取り計らい願います』−6月7日に大阪市内の学校園宛てに、教育長やこども青少年局長名で出された通知である。この中には大阪市内の公立幼稚園、82力所の公立保育所を合む。

 半旗掲揚の方法については、明治天皇崩御に際して大正元年に法規として発令された「大喪中の国旗掲揚方」が参考文書として送付されたらしい。

 市内の家庭に小学校から配られる「4月学校便り」に、「始業式から国旗の平日掲揚」と題し、「国旗はその国の象徴として大切にされています〜大阪市の学校園(幼稚園・保育所・小学校等)で掲揚することになりました」と掲載された。

 6月14日に大阪自治労連と共同で開催した保育労働学校で、大阪市労組組合員の報告で、いま大阪市内の公立保育所で、所長への職務命令として毎日国旗掲揚が行われていることを初めて知った。

 保育所内のポールは、従来こどもの日の鯉のぼりなどに使われてきたが、国旗掲揚の義務化により他への流用、すなわち「鯉のぼり」等に使用してはならないとされた。やむなく今年の鯉のぼりは横に張ったロープに鯉をぶら下げて行ったそうである。

 全国的にも極めて異例であるが、さらに民間委託された保育所 (社会福祉法人が運営)に対しても同様の指示が出されている。

 市労組組合員の報告では、来年の「修了お祝い会」、いわゆる卒園式での「君が代」斉唱も示唆されているらしい。

 また、職員研修の服装はスーツ、ストッキングの色を黒、肌色に指定するなど幼稚なモノノから保育士の給料表を民間の給料表へ変更、公立保育所民営化後の余剰人員については分限免職を職員基本条例に明記するなど、重大な権利侵害の内容を含んでいる。

 大阪の保育所に日の丸・君が代はいらない。公立保育所に対する攻撃は、子供たちの権利に対する重大な攻撃である。