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参議院選挙は平和と生存権の二大争点に

参議院選挙が目前にせまってきました。今度の参議院選挙の結果は、国民や私たち福祉労働者にとってたいへん重要な影響をおよぼす様相となっています。

参議院選挙の争点は憲法9条と25条です。平和と生存権の保障(生活格差の是正・貧困の解消)が二大争点になっています。

憲法9条をめぐっては、自民・公明与党の安倍内閣が、改憲手続き法を強行成立させ、参議院選挙では9条改憲の是非を争点とすると言明しています。

侵略戦争を正義の戦争と称し、戦後の民主主義の発展を認めない「靖国派」勢力が平和憲法改悪の中心です。安倍内閣には18人の大臣のうち、15人の大臣が「靖国派」で占められています。

憲法改定の発議には、衆参両院の3分の2の議員の賛成が必要ですが、今度の参議院選挙で憲法9条を守る議員をたくさん出すことが大事です。戦争とその準備のために犠牲にされるのが、国民の生活であり高齢者・障害者・こども達への社会福祉です。この間、生活保護制度の改悪がすすめられ、憲法25条の生存権保障はなしくずし的に改悪されてきています。

生活保護の申請をめぐる餓死事件や自殺、介護殺人事件など、悲惨な事件が後をたちませんが、生活保護費の老齢加算や母子加算の廃止、わずかな資産も取り上げるリバースモーゲージなど保護水準の切り下げと抑制がすすんでいます。

一方、労働者にたいしては、政府の規制改革会議が最低賃金の引き上げ反対、労働者保護の規制撤廃を盛り込んだ意見書を発表するなど、働いても生活保
護基準以下の収入しかないワーキングプアやネットカフェ難民などの格差と貧困をいっそう拡大していこうとしています。

労働組合は選挙団体ではありません。しかし政治や選挙に無関心でいいということでもありません。平和と福祉について、要求実現とのかかわりで、職場での学習会や討議をすすめていきましょう。

どの政党が憲法9条と25条を守り、生かす政党かを確かめることが大切です。